浄源寺

じょうげんじ


瀬戸市岩屋町27
洞谷山 浄源寺。曹洞宗。由緒としては聖武天皇の時代に浄源寺の飛境内地(現在岩谷堂温泉地内)に行基が千手観音、白衣観音、薬師如来の三体を彫刻し石室に安置したことに初まる。この時に野鳥が木の実をくわえて仏前に供えたことから鳥原の地名が出来たと言う。享徳3年(1454)に雲興寺二代天先祖命によって白衣観世音菩薩(行基作)を本尊としてこれまで天台宗を改宗して浄源寺を建立した。岩屋堂の地名は天台宗岩屋山薬師堂の名によるものである。寺宝としては御朱印安藤対馬守一通、天神名号一福がある。年間の行事としては大槃若会、盆施餓鬼、薬師大祭、彼岸会等がある。

浄源寺

栄国寺

えいこくじ


瀬戸市西本町1-8
大平山 栄国寺。曹洞宗。国道155号線西本町交差点の近くにあり、油壁と山門が尼寺らしいやさしいたたずまいを見せている。明治34年(1901)水野常倫禅尼師の建立によるもので、尼僧衆研鑚の場として全国につとに有名。現在も常に30名程尼僧が修行を重ねている。本尊は見代り地蔵、御たすけ地蔵として知られる石仏延命地蔵願王菩薩で御札を身につけ病気の個所、傷の個所をさすって川に流すと地蔵が身代りとなって悪病が去ると言い伝えられている。その言い伝えを表わすように石仏が左から右へ袈裟がけに切られ上下2つに割られている。年中行事としては市民によく知られている(地蔵盆大祭)の他(花まつり)大般若会、御涅槃会、施餓鬼、両彼岸会がある。

定光寺

じょうこうじ


瀬戸市定光寺町373
応夢山 定光寺。臨済宗妙心寺派 本尊延命地蔵菩薩、創建は建武3年(1336)鎌倉建長寺で修業し54才の時に当時人跡未踏の地に庵を結び座禅をしていた覚源によってなされた。里人の協力によって本堂を建立する際に雲水たちが定光仏と言う霊像を掘り出した夢を見たので、山号を応夢山、寺号を定光寺とした。本堂は国指定重要文化財である。近くには定光寺公園があり、春は桜の名所として行楽客でにぎわい、また東海自然歩道のコースとしてハイカーにも親しまれている。
※山上には尾張徳川の藩祖義直公の葬られている源敬公廟がある。中国式の異彩を放つ建築であり、左甚五郎の彫刻もある。これも国の文化財に指定されている。

栄昌寺

えいしょうじ


瀬戸市一里塚町108
弘徳山 栄昌寺。曹洞宗。宝泉寺15世天地圍山和尚を迎えて開山した。本尊は如意輪観世音菩薩であるが、遠州より迎えいれた日切地蔵尊が日を切って「願」をかけると必ず願いがかなうと言われ、近在の人々に「日切地蔵」さんと親しまれ、信仰を集めている。また伊勢の白子から迎えた子安観音も多く信者に親しまれている。寺宝として瀬戸最古の尊像と伝えられている陶製素焼きの弘法大師像があり、主な行事に弘法正当法要、施餓鬼会、日切地蔵祭がある。

栄昌寺(参道)
栄昌寺(本堂)

如々庵

にょにょあん


瀬戸市穴田町524
1919年(大正8年)開庵、本山は(名古屋市熱田区旗屋町)俗に鉄地蔵と言い青大悲寺と称す。ここは他寺と違い修行を元とし(座禅、托鉢、回向等)檀家を持たず代々本山より派遣せられる庵主によって布教(如来教)に専念する。又主な行事としては毎朝5時30分より、信者が寄り集まり、庵主と共に勤行、御経様(教祖の教え)を聴問する。春秋の彼岸の中日には彼岸法会をする。年毎に隣庵を招き御供養を取り行う。地域の人々からは穴田の〓(女に留)〓(女に全)如来様として、したわれ信心を集めている。

如々庵遠景
如々庵

八王子神社(共栄通)

はちおうじじんじゃ


瀬戸市共栄通5丁目64
祭神は須佐之男命の八王子(八柱獅子)が祀つられている。創建は1473年(文明5年)。文明5年(1473)この地の城主、松原下総守広長公が城外の浮地を選んでこの社を勧請造営した。広長公が文明10年(1478)に戦いに敗れた後は矢野氏が維持修繕をしている。?尾州誌志には「八王子の社、今村に有り。5男3女神を祀り天照大御神素盞嗚尊を配享す」と記されている。社伝に文明5年(1473)9月松原下総守広長が造営したといわれる熊野三神及び天照大御神の末神がともに祀られている。

八王子神社(共栄通)(鳥居)
八王子神社(共栄通)(拝殿・本殿)

八王子神社(白岩町)

はちおうじじんじゃ


瀬戸市白岩町385
祭神は須佐之男命の八王子(八柱御子)が祀つられている。正保元年(1644)以前の創建と推定される。由緒については不明である。祭例は10月16日に近い日曜日に行われる。

八王子神社(白岩町)

八王子神社(美濃池町)

はちおうじじんじゃ


瀬戸市美濃池町127
天照大御神が須佐之男命と誓約された時生れた須佐之男命の八王子が祭神である。社伝は明らかではないが応永年間(1394~1427年)の創建とされ、その後この土地開墾の主、稲垣主繕広茂(松平下総守の重臣)が天正年間(1573~1592年)にここに土着し、この社を氏神として崇敬したという。その後十数度に渡って、改築再建がくり返されたが、昭和51年(1976)に現在の社拝殿を再建し現在に至る。例祭日は毎年10月15日の直前の日曜日に行われている。

八王子神社(美濃池町)(参道)
八王子神社(美濃池町)(本殿前)

八劔社(下半田川町)

はっけんしゃ


瀬戸市下半田川町746
祭神は、天照皇御神、素盞嗚男尊、日本武尊、宮酢姫命、健稲種命である。創建、由緒については不明である。例祭は毎年10月10日に行われる。

八劔社(下半田川町)(参道)
八剱社(下半田川町)(拝殿)

八幡社(片草町)

はちまんしゃ


瀬戸市片草町403
祭神は応神天皇である。寛文13年(1694)以前の創建と推定される。明治5年(1872)5月に村社に列せられた。由緒については不明である。例祭は毎年10月16日であるが最近は、それに近い日曜日に行われる。

八幡社(片草町)(遠景)
八幡社(片草町)(拝殿・本殿)