全宝寺

ぜんぽうじ


瀬戸市品野町2-40
大松山 全宝寺。曹洞宗。曹洞宗本尊は阿弥陀如来。年中行事としては大般若会、施餓鬼会、地蔵祭などがある。天平6年(735)に天台宗の寺として創設されたが、その後廃寺なったが、雲興寺十四世居雲宗準によって再興 曹洞宗に帰入した。永禄3年(1561)に品野城主戸田直光が尾州井田(現尾張旭市)の城主林三郎兵衛にせめ落とされた際に城跡に地蔵を祀るように言い残した。その城跡が「阿弥陀ヶ峰とりで跡」であり現在の全宝寺である。この時祀られたのは坐像石仏の地蔵尊であり、昔、村の子供がいたずらに地蔵尊にお粂をすえたところ、その年の夏村中の子供が疫病にかかったと伝えられている。以来夏の命日8月24日には老若男女総出のお祭をして村中の安全を祈ったと伝えられる。

全宝寺山門
全宝寺

弘誓寺

ぐぜいじ


瀬戸市東吉田町44
壺坂山 弘誓寺。曹洞宗。本尊は千手観世音菩薩であり、年中行事としては毎月18日千手観世音供養法要、両祖忌、春秋彼岸会等がある。寺宝として安政3年(1856)製作の円周8m50㎝の百万遍操り念珠がある。1937年(昭和12年)に瀬戸市大学今(現在東吉田町)に曹洞宗弘誓教会所として服部泰鏡師によって開かれた。準法地を昭和52年(1977年)法地に開闢し開山開闢を慶昌院18世とし現在に至っている。曹洞宗の教義を地域の信徒に伝導して処世の安心を得ることを目標としている。

弘誓寺

宗林寺

そうりんじ


瀬戸市門前町6-14
妙延山 宗林寺。大正末期に日蓮宗身延総本山から布教所を開設したのが始まりで、その後龍現院日雨上人が身延山の末寺を移転して宗林寺を建立した。本尊二尊四士像であり、年中行事は新春祈祷会、初午、大黒天神祭、御会式、お盆、毎月の易断がある。またぜんそく封じ、おねしょ、不眠封じにごりやくがあると言う。

宗林寺
宗林寺

慶昌院

けいしょういん


瀬戸市城屋敷町34
医王山 慶昌院。曹洞宗。本尊は釈迦牟尼如来。文明5年(1474)旧今村城主松原広長公が城域守護のために八王子大明神並に薬師如来を祀り天台宗医王山八王子を開いた事に始まる。寛永8年(1631)、雲興寺15世興南義繁により曹洞宗に帰属、元禄4年(1691年)には雲興寺十九世玄峰伝旨によって開山され、将軍綱吉の生母と同名桂昌院の名を付した。また寛延元年(1748)太初逸元の時法地開闢され、本堂開山堂庫裡等一新した。現在の本堂、納骨堂、葬祭場等は、16世宏嶽浄天代秋葉神殿は、18世天中正美代に再建されている。現在、19世寧菴正康により、庫裡、書院、山門、鐘楼等の諸堂を建設中、平成3年(1992年)度各々完成の見込みである。年中行事は年礼、秋葉火まつり、観音夏まつり等、夏休み子供禅の集いがある。寺宝としては伝行基の作である、地蔵菩薩立像等がある。本堂内陣天井には伊藤清永作の天女の舞天井絵がよく知られている。また境内は市内の桜の名所としてよく知られ、春になると全山が桜につつまれる。

慶昌院(本堂)

長慶寺

ちょうけいじ


瀬戸市駒前町158
柳生山 長慶寺。曹洞宗。本尊は釈迦牟尼佛を祀り、開基は壺井開信、年中行事としては8月下旬の施餓鬼、3月の伏見稲荷春祭等がある。

長慶寺

光國寺

こうこくじ


瀬戸市西吉田町15
東照山 光國寺。真宗大谷派。元禄10年(1698)越後国(現新潟県)中頸城郡里五十公野村大字中ノ地に創立され、昭和6年(1931)に本多環師によって移転中興されたが、中興以前の縁起については不祥。本尊は阿弥陀如来、寺宝としては見真大師絵像、慧灯大師名号、太子絵像、七高僧絵像、達如上人絵像にある。年中行事としては修正会、春季法話会、盆法要、梵鐘つき、同朋会、青年会、報恩講等がある。

光國寺(山門)

天晴寺

てんせいじ


瀬戸市東長根町205
大正6年(1917)10月東春日井郡品野村中品野に天晴山地明閣として建立発足、その後布教の至便と諸事情により大正10年(1921)5月に東印所町31番地に移転、大正15年(1926)12月付で教会設立願が認可され地明閣は日蓮正宗瀬戸教会と公称するに至った。戦後宗教法人令が交付され昭和27年7月15日付にて宗教法人地明山天晴寺と公称するに至った。その後急速な信徒増大と堂宇の老朽化が一段と目立つようになり、昭和45年(1970)12月現在地に移転新築現在に至る。当寺の山号と寺号の由来は、宗祖日蓮大聖人の著作観心本尊抄の「天晴れぬれば地明らかなり、法華を識る者は世法を得べきか」に由る。当寺は宗祖日蓮大聖人を未法の本佛と仰ぎ所顕の十界互具の大曼茶羅を本尊として二祖日與上人が謗厳誡を守って宗祖日蓮大聖人に仕えて証得したすべてを基範として包括法人たる日蓮正宗の教義を広め、儀式行事を行い広宣伝流布の為、信者を教化育成し、その他正法興隆、衆生済変の浄業に精進する為の業務及び事業を行っている。

天晴寺

興福寺

こうふくじ


瀬戸市八幡町358
大城山 興福寺。曹洞宗。本尊は釋迦牟尼如来、年中行事としては新年御祈祷、恒期大般若会、春期秋期彼岸会、恒期大施餓鬼会等がある。由緒沿革としては同所に青松庵と言う堂に小僧が住み、堂の守りをしていたが、宝泉寺九世大和尚が寺を開き、山口地区の宝泉寺檀家、6戸を檀家として興福寺の寺号を得た、琢〓(王に專)器玉大和尚の代に開山の名前を得、山号を大成山とし、寺号を興福寺と名付けて今日に至る。

興福寺

東光寺

とうこうじ


瀬戸市三沢町1-429
薬王山 東光寺。臨済宗妙心派。本尊観世音菩薩。開創は永正元年(1504)9月 雪心宗白によって開山されたが、それ以前に奈良時代に行基によって水野山中の老桧から作られた薬師如来像が難病、不運に霊験があると言われ善男善女遠近より多く人が参詣したという。殊に東光寺薬師如来は眼疾を患う人には効果があり今日でも眼疾をなおすためのお参りの人が多く、お薬師(薬師如来命日)は10月8日、10月12日の両日となっている。他に行事のなかでは8月第4日曜日の地蔵祭りがある。

東光寺
東光寺
東光寺

興龍寺

こうりゅうじ


瀬戸市仲郷町73
城見山 興龍寺。高野山真言宗。本尊は千手千眼十一面観世音菩薩。開基は不祥、開山は快導和尚。本尊は千手千眼観世音菩薩立像。寺宝として釈迦如来座像・毘沙門天立像・不動明王立像・弘法大師尊像四体(入定大師三体・鯖大師一体)。年中行事は節分厄除け星供養(2月)、お彼岸写経会(3月)、弘法大師正当御影供(旧3月21日)、弘法大師御誕生青葉まつり(6月)、お盆施餓鬼法要(7月)、お彼岸写経会(9月)、冬至弘法大師(12月)。この寺は、旧市街を一望出来る小高い山上に有り、その名城見山と号す。名古屋城天守閣を望む事から由来し、その眺望の良さから大正・昭和の始め頃は花見遊山の人で賑わった様である。山上には大正時代の銘の有る弘法大師八十八ヶ所霊場が奉祀され、約190体程の石像が点在する。往時の弘法大師信仰の盛んな様子が偲ばれる。通称弘法山は「願いがかなう弘法様」「利益あらたかな弘法様」で古来親しまれてきた。

興龍寺