ゆるり秋の窯めぐり

ゆるりあきのかまめぐり


平成12年(2000)からはじまったイベント。
「ゆるり秋の窯めぐり」は、ものづくりの文化や伝統を今に伝える窯元約50軒が、普段は見ることのできない工房やギャラリーを開放し、お客様をおもてなしするイベント。来訪者が作り手の人柄に触れながら作品をお値打ちに購入したり、作陶体験や散策を楽しむことができる。
窯元が集積する地域である赤津・品野・水野地区で同時開催し、3地区を結ぶ回遊バス「せとらんぜ号」が運行されるので、瀬戸市内のまち全体を一つのイベント会場として、心ゆくまでせとものの魅力を満喫できる。
⇒「赤津窯の里めぐり」を参照
⇒「しなの工房めぐり」を参照
⇒「水野窯めぐり」を参照

せと・あとりえ参道

せとあとりえさんどう


平成21年(2009)瀬戸市制施行80周年記念事業として、深川神社参道、瀬戸蔵屋外広場において開催したのを契機として、平成26年まで毎年10月第2土・日曜日に開催された。
瀬戸で活動している陶器、磁器、ガラス、木工、金属、布等様々なジャンルのクリエータによる作品の展示・販売。各ブースにおいては展示・販売に加え、「ものづくり文化が育まれるまち瀬戸」を市内外に発信するため、作り手自身が制作実演を行ったり、お客さんがものづくりの体験ができることが魅力となっている。会場ではその他、JAZZのステージやせと・まるっとミュージアムのイメージキャラクター「せとちゃん」の生みの親である絵本作家の「のぶみ」ブースも毎年開設された。
また、平成23年(2011)より中心市街地3商店街もこの「あとりえ参道」にあわせて、ものづくりをテーマとしたイベントを開催した。

陶のあかり路

とうのあかりみち


瀬戸の冬の風物詩として平成19年(2007)より開催。時期は12月中旬~下旬。
平成23年(2011)まで、全国公募により募集した約100点の陶器・磁器・ガラスのあかりアート作品を展示ケースに入れて、瀬戸川両岸商店街歩道に展示。さらに来訪者がお気に入りの作品に投票するコンテストも開催した。
商店街あかりアート展「市民参加部門あかりアート作品展示」では、瀬戸の陶芸・ガラス作家を講師とした体験教室を開催し、制作した作品を商店街の空き店舗やギャラリーに展示。その他、約2,500個のセトモノ(陶磁器・ガラス)をキャンドルホルダーとして用いた市民参加型のキャンドルイベントや祖母懐まちづくり協議会の協力による「陶篭」をろうそくのあかりで灯した“ゆれる”あかり展を開催した。
なお、平成24年(2012)は趣を変えた「せと陶のあかり」が開催された。

せと陶祖まつり

せととうそまつり


毎年4月の第3土・日曜日(第3日曜日とその前日の土曜日)に行われる。陶祖とは、瀬戸焼の開祖として伝えられる加藤四郎左衛門景正(藤四郎)のことで、その遺徳を偲ぶ祭りである。「御物奉献行列」(パルティせとから陶彦神社まで)をはじめ、陶磁器の廉売市や瀬戸の若手作家市、春の陶フェスタなどさまざまなイベントが開催される。平成19(2007)年度から呼称を「陶祖まつり」から「せと陶祖まつり」としている。

せと陶のあかり

せととうのあかり


平成24年(2012)12月8日から25日まで、瀬戸蔵、中心市街地3商店街においてXmasイベントを開催。
商店街ではクリスマスケーキプレゼント、Xmasアレンジフラワー体験、せとちゃんサンタを探せ!、市民参加のあかり作品やノベルティ(陶器の置物)のあかり作品を展示。
瀬戸蔵にはノベルティ、ガラス工芸品をクリスマスツリーのオーナメントとして設置。芝生広場では祖母懐地区の陶篭のあかりによる “ゆれる”あかり展、愛知県陶磁美術館で作陶体験した、みんなのクリスマスツリーを展示した。
その他、瀬戸蔵アトリウムコンサートや市民団体「うまいスター倶楽部」による食とコンサートイベント、CGライブショーを実施した。

せとものフェスタ

せとものふぇすた


昭和63年(1988)当時、円高によりかつてない不況に襲われていた瀬戸陶磁器業界がこの難局を切り抜ける契機とするために、大せともの祭協賛会として全国規模による陶磁器イベントを計画することとなった。
そのための実験的イベントとして、陶磁器文化行事「せとものフェスタ’88」が昭和63年(1988)4月のせと陶祖まつりで実施された。
以後は、陶磁器を中心に瀬戸に関わる絵画やデザインなども織り交ぜながら、瀬戸の技術や文化を顕彰する目的で、毎年陶祖まつりに合わせて開催されている。

御物奉献行列

ぎょぶつほうけんぎょうれつ


13世紀前期の鎌倉時代、加藤四郎左衛門景正(藤四郎)は名僧道元に随行して、中国の地で釉薬を施した陶器を造る技術を学んだ。日本に帰り良い陶土を求めて全国を回る中で瀬戸を訪ねた際、深川神社で受けた「神のお告げ」に従って祖母懐の地で良土を得た。この感謝のしるしに、藤四郎は一対の狛犬をつくり深川神社に奉納したと伝えられている。後の世に、藤四郎は陶器の神様として深川神社の摂社「陶彦神社」に祀られる。
この故事により瀬戸の作陶家は陶彦神社に参拝したり、作品を奉納したりして陶彦の神に感謝をしてきた。この伝統をもとに、昭和54年(1979)に瀬戸市制施行50周年記念事業として、陶器を陶彦神社に奉納する御物奉献行列が陶祖まつりにおいて開催された。平成14年(2002)より一時中断していたものの、平成19年(2007)より陶磁器業界関係者の尽力により再開され、今ではせと陶祖まつりの重要な催事となっている。

JIMO婚・ZO婚こまいぬ道中

じもこん・ぞっこんこまいぬどうちゅう


JIMO婚とは、地元で地味婚の意の造語。ZO婚(続婚)とは、結婚記念日の陶器婚式(9年目)、磁器婚式(20年目)を祝う日として、夫婦、家族からの「ありがとうメッセージ」を公募し、「世界でたった一つの手作り記念品」の作陶体験をプレゼントするイベント。平成16年(2004)から陶祖を祀る「せと陶祖まつり」、磁祖を祀る「せともの祭」で、瀬戸の地域資源の陶磁器の「瀬戸ブランド化」による、まちの活性化を目的に開催された。
さらには、昔ながらの人と人との絆を深める「近所付き合い」の復興を兼ね、瀬戸市中心市街地商店街の協力とおもてなしの中、せと陶祖まつり当日に、深川神社にて挙式されるJIMO婚カップルが、花嫁道中として地元の若者が曳く人力車で練り歩く。

ごも(五目めし)

ごも(ごもくめし)


瀬戸で「ごも」というのは炊き込みご飯の方言で、「五目めし」「五目御飯」のことをいう。せとめしの一つに数えられているが特別な味付けや具が入っているわけではない。ご飯とおかずが一緒になった「ごも」は、窯焚きなど忙しい職人たちにとって、便利でバランスのとれた食事であった。