愛・地球博

あい・ちきゅうはく


愛知県瀬戸市、長久手町(現長久手市)および豊田市において、愛・地球博(「2005年日本国際博覧会」)が、平成17年(2005)3月25日から9月25日までの185日間、121カ国と4つの国際機関の参加により開催された。この国際博覧会は、「自然の叡智」をテーマに、21世紀の自然と人間との関わりを探求し、提案するものであった。開催までにはいろいろ紆余曲折もあり、メイン会場であった瀬戸市海上の森が長久手町の青少年公園に移り、自然を守るために瀬戸会場が大幅に縮小されたが、入場者が目標の1500万人を大きく上回り、約2200万人もの入場者が来場して大盛況のうちに閉幕できたことは、開催地である瀬戸市としても大いに誇れることである。
 長久手会場:地球の過去と未来、伝統の技と最先端技術、世界の文化とまつり、その豊かな地球交流を体感。地球大交流を実現する「グローバル・コモン(外国館)」と「グローバル・ループ(空中回廊)」を基本に会場が構成された。
瀬戸会場:海上の森を背景に持つ、愛・地球博の誕生の地。ここから21世紀万博の発想が生まれた。

EXPO100万本の森基金

えきすぽひゃくまんぼんのもりききん


国際博覧会愛・地球博のテーマは「自然の叡智」。環境と密接な関わりがあるこのテーマにちなみ、一人ひとりの気持ちのこもった木を植え、やがて大きな森に育てていこうという運動で、国際ソロプチミスト瀬戸が認証10周年を迎え、継続的な社会貢献活動として提唱し活動を展開した。その活動は博覧会推進のなかで、2005年日本国際博覧会推進瀬戸地区協議会へと引き継がれ、さらにせと・まるっとミュージアム推進会議、瀬戸市まるっとミュージアム・観光協会へと受け継がれた。この運動に参加した市民や企業などの寄附金に加え、「モリゾー・キッコロ森の精特別住民票」収入の繰り入れもあり基金は約3300万円にも達した。平成20年(2008)このうち約2000万円が取り崩され、瀬戸万博記念公園「愛・パーク」の環境整備のなかで植樹費用として活用された。なお、当基金は平成27年(2015)愛・地球博開幕10周年を区切りに「瀬戸市緑化基金」へ寄附された。

『初ゑびす』七福神行列(名士七福神行列)

「はつえびす」しちふくじんぎょうれつ(めいししちふくじんぎょうれつ)


新年恒例の「七福神行列」が毎年1月5日、瀬戸市中心地区の深川神社一帯で開催され、弁財天や布袋尊にふんした7人が、笑いを振りまきながら練り歩く。
 笑いで福を呼び込もうと、銀座通り、せと末広町、中央通、宮前の4つの商店街が深川神社の初えびすに合わせて催している。七福神役は3人の「ミスせともの」と公募による市民で、三河万歳の4人を従え、同神社で初笑いをした後、商店街などをめぐる。
 両手をあげて「ワッハッハッハ」と3回大きく笑えば、身も心も豊かになるといわれる「初笑い」や瀬戸子供太鼓こまいぬ座の演奏も開催される。
かつて、大瀬戸新聞社が深川神社の境内末社の初えびすに協賛して昭和29年(1954)以来とり行っていた「瀬戸名士七福神行列」は、近郷近在まで評判になり、年頭の行事化して一風変ったお祭として広く知られていた。

性空祭

しょうくうさい


毎年4月24・25日の両日にわたって(平成28年(2016)からは24日のみの予定)、赤津の雲興寺で行われる盗難除けの祭である。盗難よけのお札を求めるお参りの人でにぎわう。この寺にはこんな物語が伝へられている。
昔、寺の後の毘沙門山中に怪しい者が住んでいて人々に害を加えた。ある時、住持の天先和尚から般若性空の理を解き聞かせられた。彼は遂に法力を得て大いに喜んで、「師弟の縁を結び給はゞ、永く此の山を護り里人を安んぜん。」と誓った。師はこれに性空の法名を授けられたが、後石に化して此の寺を護った。その後、この寺に盗人が入って物を盗むとたちどころに気が狂って門内を彼方此方とうろつき廻り、どうしても境内から立ち出ることができなかった。そこで盗人は仏に物を返し、罪をわびて始めて門外に出ることができた。里人の家でもこの性空様に護られて、盗難が絶えてなかったということから、これを性空山神と崇め、今もなおその霊験を讃仰している。

品野祗園祭

しなのぎおんまつり


品野祇園祭は、瀬戸市下品野地区で毎年7月第3土曜日の夜半に1台の山車を中心に神輿や踊りの隊列が中心部を巡行する、疫病除け、夏病み除け、豊作・商売繁盛を祈願する祭礼である。祭礼に先立って、牛頭天皇を祭神とする津島神社より地区の分社に「御札」を受ける神事がある。品野津島社の創始や山車を伴う祭礼の始まりについては諸説あるが、遡っても江戸末期から明治初期の頃からと思われる。
⇒瀬戸市指定民俗文化財「品野祇園祭の神武天皇像および従者像」を参照
 山車巡業は、大提灯を先導に万灯車、続いて山車が威勢のよい町内の男衆に引かれてやってくる。山車の中からは祭ばやしの音が聞こえ、山車の後ろにはゆかた姿のおどり隊が、「品野音頭」など踊りを披露しながら一団となってついてくる。山車巡業の際は、国道248号の品野坂上から品野駅間が通行止めとなる。
主催:下品野連区自治会・品野祇園祭協賛会

消防団観閲式

しょうぼうだんかんえつしき


瀬戸市消防団の「観閲式」は毎年5月中旬の日曜日、上本町の市民公園東駐車場で開かれる。全12分団の団員と車両が増岡錦也市長らの閲団を受けた後、操法大会を行い日ごろの訓練の成果を披露する。
 団員らは勇壮な分列行進で入場。式典で増岡市長が訓示した後、消防庁長官表彰や日本消防協会長表彰の伝達、団員表彰がある。
 式典の後、操法大会があり、ホース延長や障害物除去、放水などをチームワークで競い、引き締まった表情できびきびとした動きを見せてくれる。
 瀬戸市消防団の歴史は古く、昭和22年(1947)に自警団や青年団などを前身とした消防団が正式に結成された。3つほどの分団からスタートし、周辺の町村合併を経て現在は1団12分団で構成されている。平成17年(2005)2月の赤バイ隊結成、平成18年(2006)の災害支援団員制度導入、平成22年(2010)のガンバレ消防団応援事業所スタートなど、他の消防団からも注目される新しい制度を導入している。

交流フェスタinパルティせと

こうりゅうふぇすたいんぱるてぃせと


日頃から地域で活動している市民活動団体や国際交流を紹介する。交流ブースやビンゴ大会などお楽しみがいっぱい。毎年10月中旬の土曜日パルティせとで、みんなの生活展、せと・あとりえ参道と同時開催される。
・交流・体験・体感・リサイクル!
・東日本大震災チャリティバザー
・ステージパフォーマンス
・国際センターの部屋
・ふれあい茶屋・ワールドカフェ(有料)
・Bear’s Band コンサート
・ビンゴ大会

まるっとせとっ子フェスタ

まるっとせとっこふぇすた


「せと・やきもの世界大交流」事業の成果を今後の瀬戸市の都市戦略の要である「せと・まるっとミュージアム」の取り組みに引き継がれた事業のひとつ。瀬戸市教育委員会は、子どもたちには自分の夢や思いを表現する場となってほしいと願い、保護者の方々や市民の方々には、「瀬戸の教育」を見る・体験する・語る場となり、共に将来を担う子どもたちの教育を考えていただきたいと願い、毎年11月中旬の木~日曜日の4日にわたり開催している。
【せとっ子音楽会】金・土曜日(文化センター文化ホール)
学校・学年・学級・部活動等による合唱や演奏等の発表会を行う。
【英語スピーチコンテスト】木曜日(瀬戸蔵つばきホール)
 各中学校代表生徒の英語によるスピーチコンテスト
【展示会】金~日曜日(○文化センター文化交流館、□瀬戸蔵)
 ○特別支援教育展:特別支援学校・特別支援学級の児童生徒の作品、学校紹介パネルや福祉施設の紹介、展示。
 ○せとっ子科学展:理科・生活科の自由研究の展示。
 ○技術・家庭科展:中学校技術・家庭科の授業で制作した作品や授業内容の展示。                                         
 ○ポスター展:コンクールでの優秀作品の展示。
 ○学校紹介:各学校の特色ある活動の様子を紹介
 □せと子ども図工・美術展:図工や美術の授業で制作した作品の展示
 □せとっ子書道展:尾書研コンクールの特選・優秀賞等の作品の展示
【学校活動ブース】土曜日(文化センター市民広場)
ワークショップやお店を出し、子どもたちが元気に販売。
【わくわくせとっ子ワールド】(文化センター市民広場、瀬戸蔵)
 ブースを開設。参加・体験型イベントを行う。
【瀬戸の教育市民フォーラム】(文化センター文化ホール)
 発表会や講演会

消防出初式

しょうぼうでぞめしき


かつては市民公園で行われていたが、瀬戸市の都市戦略の要である「せと・まるっとミュージアム」の取り組みとして、平成19年(2007)の出初式から中心市街地で行われるようになった。「せと・やきもの世界大交流」事業の成果を今後の瀬戸市の都市戦略の要である「せと・まるっとミュージアム」の取り組みに引き継がれた事業のひとつ。毎年1月第2日曜日に、パルティせと、リモージュ広場付近において、「見て ふれて 参加して」をテーマに、消防出初式が開かれる。
第1部 式典、分列行進(徒歩・車両)、消防団はしご乗り演技披露、一斉放水など
 瀬戸川右岸を消防職員や消防団員らと、ポンプ車やはしご車などが行進。続いてまち火消しの伝統を受け継ぐ道泉、深川、幡山の3つの消防団員らが高さ約7メートルの竹製はしごに上り、妙技を披露。はんてん姿でポーズを決めるたびに、集まった観衆から大きな歓声があがる。瀬戸川に向けて水のアーチを描く一斉放水も披露される。
第2部 消防フェア
【ふれあいゾーン】リモージュ広場
・はしご車体験試乗、ホースカー体験乗車など
【学びゾーン】パルティせと3階
・AED体験、レスキューロボットの展示実演など
【キッズゾーン】パルティせと4階
・ファイ太くん登場、スタンプラリーなど

健康福祉フェア

けんこうふくしふぇあ


「せと・やきもの世界大交流」事業の成果を今後の瀬戸市の都市戦略の要である「せと・まるっとミュージアム」の取り組みに引き継がれた事業のひとつ。健康、福祉をテーマに、毎年10月上旬の土曜日に文化センターで開催される。
○映画上映会(文化ホール)
○クイズラリー、シルバー人材センター紹介(市民広場)
○健康ウオーキング大会(中心市街地5キロ、3キロコース)
○健康まつり(文化交流館)
 ・循環器病コーナー、栄養・食生活コーナー、AEDコーナー
 ・健康推進員コーナー、メタボコーナー、アルコールコーナー、
  歯の健康コーナー、たばこコーナー、休養・こころの健康コーナー、
  ガンコーナー、身体活動・運動コーナー
○福祉のつどい
 ・手づくり即売会、健康食・災害備蓄食体験(市民広場)
 ・チャリティーバザー、ボランティアコーナー、移動おもちゃ図書館(文化交流館)