志野焼燈籠

しのやきとうろう


瀬戸市指定工芸品 1対
平成5年2月15日指定 所在地 瀬戸市藤四郎町
所有者 陶祖公園(瀬戸市)
文化財 総高285センチ
時代 明治5年(1872)

慶応三年(1867)に陶祖碑が完成された時、瀬戸村窯屋有志の間で、碑の献灯用の陶製燈籠建設の議が持ち上がったが、当時の政治的不安と不況のため実現しなかった。明治3年8月の陶祖碑落成式当日、燈籠建設の話が再燃し、当時の有力者20名が各自5両宛て、合わせて100両の寄付をして建設費に充てることとした。
陶祖碑の製作者加藤岸太郎がおよそ1年がかりで製作した。陶製志野焼燈籠は、宝珠・笠・火袋・中台・竿・基礎の6部分から成り、陶製燈籠としてはわが国最大級の規模と最高の作行を誇るものである。永年の風雪に耐え、よくその偉容を伝えてきたが、昭和53年3月に風雨除けのための覆いが設置された。

志野焼燈籠