愛知県瀬戸市、長久手町(現長久手市)および豊田市において、愛・地球博(「2005年日本国際博覧会」)が、平成17年(2005)3月25日から9月25日までの185日間、121カ国と4つの国際機関の参加により開催された。この国際博覧会は、「自然の叡智」をテーマに、21世紀の自然と人間との関わりを探求し、提案するものであった。開催までにはいろいろ紆余曲折もあり、メイン会場であった瀬戸市海上の森が長久手町の青少年公園に移り、自然を守るために瀬戸会場が大幅に縮小されたが、入場者が目標の1500万人を大きく上回り、約2200万人もの入場者が来場して大盛況のうちに閉幕できたことは、開催地である瀬戸市としても大いに誇れることである。
長久手会場:地球の過去と未来、伝統の技と最先端技術、世界の文化とまつり、その豊かな地球交流を体感。地球大交流を実現する「グローバル・コモン(外国館)」と「グローバル・ループ(空中回廊)」を基本に会場が構成された。
瀬戸会場:海上の森を背景に持つ、愛・地球博の誕生の地。ここから21世紀万博の発想が生まれた。
カテゴリー: 観光
EXPO市民サロン
えきすぽしみんさろん
2005年日本国際博覧会推進瀬戸地区協議会は、博覧会に関する情報提供の場、市民や市民団体の方々の交流の場として、平成13年(2001)6月23日、銀座通り商店街に「EXPO市民サロン」をオープンした。
「EXPO市民サロン」は、博覧会のPRに留まらず、瀬戸市の観光やまちづくりの情報提供、インターネットの無料体験、会議スペースの貸し出しなど、博覧会開催に向けた市民の方々の活動拠点、交流の場として利用することができた。このサロンは、中心市街地活性化を推進する瀬戸まちづくり株式会社が実施している空き店舗対策事業を活用しており、まちなかのにぎわいの拠点としての役割も果たしたが、博覧会の閉幕にともない役割を終え閉所した。
ボンネットバス(ボン太号)
ぼんねっとばす(ぼんたごう)
昭和51年(1976)頃まで大津営業所で路線バスとして運行、昭和53年(1978)には京都定期観光バス50周年を記念して「おいでやす京都号」として運行、その後、東海ボンネットバス保存同好会が購入した。
平成6年(1994)第49回国民体育大会(わかしゃち国体)開催時に観光協会が選手の観光案内に活用したことがきっかけとなり、平成7年(1995)に「ボン太号」の愛称で各種イベントに登場している。「来る福招き猫まつり」や「せと・あとりえ参道」では、レトロな雰囲気を珍しがる子どもから懐かしさを感じる大人まで、たくさんの人たちの夢を乗せて瀬戸川沿いを走った。現在、招き猫ミュージアム前駐車場に展示されている。
ベロタクシー
べろたくしー
平成9年(1997)にドイツで開発された環境にやさしい交通システムとして開発された自転車タクシー。日本では、平成14年(2002)に京都で走ったのが最初。「来る福招き猫まつり」や「せと・あとりえ参道」で運行した。
せと・やきもの世界大交流
せと・やきものせかいだいこうりゅう
2005年日本国際博覧会「愛・地球博」の開催に合わせて、3月19日から9月30日までの185日間にわたり、「せと・やきもの世界大交流」として瀬戸市各所でさまざまな事業が繰り広げられた。
月毎にテーマ(3・4月;オープニング月間、5月;景徳鎮月間、6月;ナブール月間、7月;リモージュ月間、8月;キッズ&ファミリー月間、9月;日本のやきもの月間)を設定し、瀬戸市が姉妹都市提携を結んでいる3か国(景徳鎮市・ナブール市・リモージュ市)との「姉妹都市交流事業」など、各月間のテーマごとに多彩な事業を展開した。
その他、ホームステイ「瀬戸の家」や「おもてなしボランティア」による観光案内、フレンドシップ事業等おもてなし事業も行われた。
また、整備事業として「市内回遊バスの運行」や「イベント用駐車場・案内標識」整備が行われた。
期間中の延べ交流数は420万人で、瀬戸の街全体が世界の交流の舞台となった。
せと・まるっと市民生活祭
せと・まるっとしみんせいかつさい
「せと・やきもの世界大交流」事業の成果を今後の瀬戸市の都市戦略の要である「せと・まるっとミュージアム」の取り組みに引き継がれた事業のひとつ。消費生活、災害といった身近な市民生活をテーマに、毎年10月中旬の土曜日に「みんなの生活展」「安心・安全フェア」「環境フェア」が文化センターで繰り広げられる。中心市街地ではせと・あとりえ参道が、パルティせとでは交流フェスタが同時開催され、かつて市民公園で開催されていた「瀬戸市民祭」に代わるものとなっている。
・映画上映会(文化ホール)
・リサイクルマーケット(駐車場)
・災害、家電製品の安全・安心、悪質商法、エコライフ、食といったテーマで協力団体が展示(文化交流館)
・自主製品、瀬戸みやげ推奨品、瀬戸の地産地消の販売など(文化交流館)
・エコゲームコーナー、量目コーナー、手づくりコーナー、おもちゃ病院(文化交流館)
・安心安全フェア(防災・防犯グッズの展示・紹介)、環境フェア(エコについて楽しく学ぶ)、パトカー・赤バイと記念撮影(市民広場)
健康福祉フェア
けんこうふくしふぇあ
「せと・やきもの世界大交流」事業の成果を今後の瀬戸市の都市戦略の要である「せと・まるっとミュージアム」の取り組みに引き継がれた事業のひとつ。健康、福祉をテーマに、毎年10月上旬の土曜日に文化センターで開催される。
○映画上映会(文化ホール)
○クイズラリー、シルバー人材センター紹介(市民広場)
○健康ウオーキング大会(中心市街地5キロ、3キロコース)
○健康まつり(文化交流館)
・循環器病コーナー、栄養・食生活コーナー、AEDコーナー
・健康推進員コーナー、メタボコーナー、アルコールコーナー、
歯の健康コーナー、たばこコーナー、休養・こころの健康コーナー、
ガンコーナー、身体活動・運動コーナー
○福祉のつどい
・手づくり即売会、健康食・災害備蓄食体験(市民広場)
・チャリティーバザー、ボランティアコーナー、移動おもちゃ図書館(文化交流館)
消防出初式
しょうぼうでぞめしき
かつては市民公園で行われていたが、瀬戸市の都市戦略の要である「せと・まるっとミュージアム」の取り組みとして、平成19年(2007)の出初式から中心市街地で行われるようになった。「せと・やきもの世界大交流」事業の成果を今後の瀬戸市の都市戦略の要である「せと・まるっとミュージアム」の取り組みに引き継がれた事業のひとつ。毎年1月第2日曜日に、パルティせと、リモージュ広場付近において、「見て ふれて 参加して」をテーマに、消防出初式が開かれる。
第1部 式典、分列行進(徒歩・車両)、消防団はしご乗り演技披露、一斉放水など
瀬戸川右岸を消防職員や消防団員らと、ポンプ車やはしご車などが行進。続いてまち火消しの伝統を受け継ぐ道泉、深川、幡山の3つの消防団員らが高さ約7メートルの竹製はしごに上り、妙技を披露。はんてん姿でポーズを決めるたびに、集まった観衆から大きな歓声があがる。瀬戸川に向けて水のアーチを描く一斉放水も披露される。
第2部 消防フェア
【ふれあいゾーン】リモージュ広場
・はしご車体験試乗、ホースカー体験乗車など
【学びゾーン】パルティせと3階
・AED体験、レスキューロボットの展示実演など
【キッズゾーン】パルティせと4階
・ファイ太くん登場、スタンプラリーなど
まるっとせとっ子フェスタ
まるっとせとっこふぇすた
「せと・やきもの世界大交流」事業の成果を今後の瀬戸市の都市戦略の要である「せと・まるっとミュージアム」の取り組みに引き継がれた事業のひとつ。瀬戸市教育委員会は、子どもたちには自分の夢や思いを表現する場となってほしいと願い、保護者の方々や市民の方々には、「瀬戸の教育」を見る・体験する・語る場となり、共に将来を担う子どもたちの教育を考えていただきたいと願い、毎年11月中旬の木~日曜日の4日にわたり開催している。
【せとっ子音楽会】金・土曜日(文化センター文化ホール)
学校・学年・学級・部活動等による合唱や演奏等の発表会を行う。
【英語スピーチコンテスト】木曜日(瀬戸蔵つばきホール)
各中学校代表生徒の英語によるスピーチコンテスト
【展示会】金~日曜日(○文化センター文化交流館、□瀬戸蔵)
○特別支援教育展:特別支援学校・特別支援学級の児童生徒の作品、学校紹介パネルや福祉施設の紹介、展示。
○せとっ子科学展:理科・生活科の自由研究の展示。
○技術・家庭科展:中学校技術・家庭科の授業で制作した作品や授業内容の展示。
○ポスター展:コンクールでの優秀作品の展示。
○学校紹介:各学校の特色ある活動の様子を紹介
□せと子ども図工・美術展:図工や美術の授業で制作した作品の展示
□せとっ子書道展:尾書研コンクールの特選・優秀賞等の作品の展示
【学校活動ブース】土曜日(文化センター市民広場)
ワークショップやお店を出し、子どもたちが元気に販売。
【わくわくせとっ子ワールド】(文化センター市民広場、瀬戸蔵)
ブースを開設。参加・体験型イベントを行う。
【瀬戸の教育市民フォーラム】(文化センター文化ホール)
発表会や講演会
交流フェスタinパルティせと
こうりゅうふぇすたいんぱるてぃせと
日頃から地域で活動している市民活動団体や国際交流を紹介する。交流ブースやビンゴ大会などお楽しみがいっぱい。毎年10月中旬の土曜日パルティせとで、みんなの生活展、せと・あとりえ参道と同時開催される。
・交流・体験・体感・リサイクル!
・東日本大震災チャリティバザー
・ステージパフォーマンス
・国際センターの部屋
・ふれあい茶屋・ワールドカフェ(有料)
・Bear’s Band コンサート
・ビンゴ大会