2級河川。上流域左岸:原山町141先、右岸:原山町140-2先。河川延長:2,550m、下流域県道瀬戸・大府線にかかる菱野大橋下流山口川との合流点。菱野団地が作られたことにより、水無瀬川上流域の地表部分がなくなってしまった。
下流の矢田川と合流する手前のところにシラハエがたくさん住んでいる。釣るほど大きな魚ではないので、タモですくって、子供達が遊んでいる。


江戸時代には、矢田川が山口川とも呼ばれていたが、現在では矢田川の上流の一部である。最上流部は猿投山西斜面から注ぐいくつかの細流を合わせて水量を増した「赤津川」との合流点であり、下流域は、本地大橋の下流約500mで瀬戸川が右から合流し、右岸が尾張旭市となる矢田川との合流点である。山口川の名称の由来は村落名である山口村から出ていると思われる。瀬戸市南部を東西に広がる山口川流域は、旧幕時代は東から山口村・菱野村・本地村に分かれて愛知郡に属していたが、1906年(明治39年)の合併で幡山村となり、昭和も戦後になって瀬戸市に合併された。山口川が左岸から流入する海上川を合わせて平地に出てくる屋戸橋の上から上流を眺めると、川の流れが山間から平地に出る様子がつぶさに観察されて、「山口」という地名がつけられた理由がよくわかる。
一級河川。西古瀬戸町において、紺屋田川と古瀬戸川の合流地点、刎田橋付近から下流が瀬戸川となり、古瀬戸町で国道248号線をくぐってからは市街地を流れ、山脇町で大きく湾曲して西へ流れていく。山脇町を通ってからは川幅も広くなり、緩やかなS字を描きながら市役所前を通り、共栄通りで瀬戸街道をくぐり西原町で矢田川に合流している。幹線流路の延長は6.04 km、 高低差は50m程である。川の南北には丘陵が迫っているため、支川延長の短い川が目立つが、谷間を抜けて北東、南東へ延びる支川は比較的長くなっている。一里塚川・紺屋田川はその例である。
かつては、白濁の程度が陶磁器業界の経済状態を示すとして、白い水の流れに好感を持たれていたが、河川浄化の取り組みにより川の水は透明度を増し、現在は魚が泳ぐまでになっている。流域面積が広く、宅地化がすすんでいるため、一旦大雨が降ると濁流となって水かさが増すが、平常時は水量が少ない。
(参考文献:瀬戸市史編纂委員会 1986『瀬戸市史 資料編2 自然』)
一級河川。水野川は東部の上品野町より西部の鹿乗町まで、北部に分布する基盤岩類に接するようにして流れており、その全長は12.37 kmで市内を流れる河川中最長である。水源は東部山地の片草川・白岩川・鳥原川、北部山地の山崎川・余床川・山干川など数多くの谷からもたらされている。白岩町北側の山中に発した品野川には、流域面積の広い片草川・白岩川が注いでいるため水量も比較的多く、市の水道用水としても用いられており、透明度も高い。上品野町に入った所で河床勾配が緩やかになるので、流速を減じて中品野町へ流れて、岩屋堂より流れてきた鳥原川に合流する。品野地区を潤した水は水野地区へ流れていく。その間岩石が硬いため川筋は曲がりくねり、なかには水の侵食作用だけでなく、地殻運動と関係があると思われる所もある。穴水橋をくぐると水野地区に入り、流れは緩やかになる。そして目鼻石で中・古生層の硬い岩盤を削って落差30mを一気に下り、流勢を増して庄内川に合流する。