東国山

とうごくさん


瀬戸市と名古屋市守山区上志段味との境にあって、標高は198mである。山頂には尾張戸神社が鎮座することから、この山を尾張山と称されていたが、いずれの頃からか當國山と呼び替え、後世に東谷山と称呼するようになったとされる。
東谷山の西の斜面には多くの古墳がある。社殿そのものも古墳の上に建っていて、古墳を主体として発生した神社の好例といわれている。
東谷山への道は、かつては南の麓から東谷山へ登っていった。今は自動車で山頂まで登ることができるが、歩いて東谷山を目指した道のりはかなりきついものであったに違いない。

東国山

三国山

みくにやま


瀬戸市東方に位置し、かつての尾張、美濃、三河の3つの国を分ける本地域の最高峰(標高701m)である。猿投山北断層に面する南斜面はやや急峻であるが、北斜面は緩やかで、稜線は丸味をおび、小谷が深く入り込むという花崗岩山特有の地形を呈しており、本山も著しく風化作用が進んでいる。山頂には名古屋統制無線中継所や展望台があり、遠く御岳山や伊勢湾を望むことができる。

定光寺自然休養林

じょうこうじしぜんきゅうようりん


定光寺自然休養林は、瀬戸市の北部の標高50m~327mの丘陵山地で、人工林と天然林からなる緑豊かな森林であり、全区域が愛知高原国定公園に指定されている。昭和44年(1969)4月に開設された。面積は723ha。自然休養林の北端の斜面は寺林とともに代表的な暖帯常葉緑広葉樹林で、ツブラジイ・アラカシ・アカガシなどの巨木の下にヤブツバキ・ヤブニッケイ・サカキ・シキミ・ヒサカキ・アオキなどの低木が茂り、地面はベニシダ・ヤブソテツ・キジオノ・ホソバカナワラビなどの暖帯性のシダ類がみられる。春は新緑、夏はキャンプ、森林浴、ハイキングなどと四季を通して楽しむことができる。主な施設は、キャンプ場、アーチェリー場、森林交流館、遊歩道、星の広場、樹木見本林、ホタルの里、野外活動センターがある。

定光寺自然休養林 林内回廊