蛇ヶ洞川

じゃがほらがわ


支川延長9.6kmの庄内川支流である。源を上半田川町東部の山地に発し、上半田川町一帯を流域にもち、比較的高い所で水量もあるので蛇ヶ洞貯水池を設けて市の水道用水に用いている。貯水池を出ると、70m流れ下って蛇ヶ洞に入る。蛇ヶ洞ではV字谷の一番底を流れ、下半田川町で日向川と合流し、南北の両岸に中・古生層の固い岩盤の迫っている狭隘地を通って庄内川に注いでいる。国の天然記念物のオオサンショウウオが生息している。

蛇ヶ洞川

瀬戸陶土層

せととうどそう


瀬戸陶土層は、一般に下部より八床珪砂層、水野粘土層に区分されており、水野粘土層の比較的上部に木節粘土が堆積したものである。
八床珪砂層は、主として石英砂(珪砂)よりなり、含石英粒粘土(蛙目粘土)になっている部分があるが珪砂にわずかな粘上が入っており、そのほか長石・有色鉱物・重鉱物の混った砂層である。分級淘汰を受けているので偽層も見られる。蛙目粘土と珪砂は、複雑に入り込んで堆積しているが、全体的にみれば蛙目粘土がレンズ状の層となっている。
水野粘土層は、基盤のくぼみに断続的に堆積したもので、多くは八床珪砂層の上位にあるが、その間連続して分布していない。粘土は、主として細粒雲母質砂質粘土(キラ層)・含石英粒粘土(蛙目粘土)・灰白色粘土・青灰色粘土または含炭質物粘土(木節粘土)などからなり、主として花崗岩類の風化分解物からできたものである。粘土の多くは淡青色ないし灰白色で、レンズ状に粘土混り細粒砂の薄層を挟在しているが、粘土成分の特に多い所に、細粒石英と長石風化物と思われる乳白色の粘上が混じって、蛙目粘土に似た様子を示すこともある。しかし、蛙目粘土に比較すればよく淘汰されている。粘土層中、最も良く分級淘汰された粘土が木節粘土である。暗灰色、時には黒色に近い色をし、炭質木片を挟有していて植物化石もほとんどこの層から産出している。

定光寺自然休養林

じょうこうじしぜんきゅうようりん


定光寺自然休養林は、瀬戸市の北部の標高50m~327mの丘陵山地で、人工林と天然林からなる緑豊かな森林であり、全区域が愛知高原国定公園に指定されている。昭和44年(1969)4月に開設された。面積は723ha。自然休養林の北端の斜面は寺林とともに代表的な暖帯常葉緑広葉樹林で、ツブラジイ・アラカシ・アカガシなどの巨木の下にヤブツバキ・ヤブニッケイ・サカキ・シキミ・ヒサカキ・アオキなどの低木が茂り、地面はベニシダ・ヤブソテツ・キジオノ・ホソバカナワラビなどの暖帯性のシダ類がみられる。春は新緑、夏はキャンプ、森林浴、ハイキングなどと四季を通して楽しむことができる。主な施設は、キャンプ場、アーチェリー場、森林交流館、遊歩道、星の広場、樹木見本林、ホタルの里、野外活動センターがある。

定光寺自然休養林 林内回廊