交通安全都市宣言

こうつうあんぜんとしせんげん


平成4年(1992)3月18日議決
わたしたちのまちは、「せともののまち」として輝かしい歴史と伝統をもち、文化と産業の調和のなかで発展してきました。
しかしながら近年の交通情勢は、産業経済の成長を背景に大量交通時代をむかえ、交通事故の発生要因を拡大しています。
一瞬にして平和な家庭と暮らしを破壊する交通事故の絶滅は、市民共通の願いです。
よって、すべての市民が一丸となって交通安全の基本ルールとマナーを守り、交通事故のない安全で快適なまちづくりをめざし、ここに瀬戸市を「交通安全都市」とすることを宣言します。

交通事故は近年特に増加傾向を示しており、瀬戸市においても平成3年16名の方が交通事故の犠牲となり、過去20年間で最悪の記録となった。悲惨な交通事故を引き起こす原因は、スピードの出しすぎ、信号無視、道路への急な飛び出しなど、交通マナーとモラルの低下が大きな原因となっている。このような状況をふまえ、安全で快適なまちづくりのため、交通関係者はもとより、市と市民が一丸となって交通安全意識の向上を積極的に推進し、交通事故絶滅の願いをこめて、「交通安全都市」の宣言をすることとした。
 交通事故のない安全で快適なまちづくりの推進をめざして、4月15日市民会館で宣言の発表と記念式典が行われた。

暴力追放都市宣言

ぼうりょくついほうとしせんげん


平成12年(2000)3月24日議決
瀬戸市は、「せともののまち」として輝かしい歴史をもち、発展してきました。
このわたしたちのまちが住みよい社会であるために、平穏な日常生活や経済活動に重大な脅威を及ぼす暴力を追放することは、わたしたち市民の願いです。
よって、すべての市民が一丸となって暴力を追放する姿勢を堅持し、安全で住みよいまちづくりをめざし、ここに瀬戸市を「暴力追放都市」とすることを宣言します。

我が国の法律上初めて暴力団を反社会的団体として明確に位置付けた「暴力団対策法」が平成4年3月1日から施行され、これを契機に国民的な暴力団排除の機運が飛躍的に盛り上がりをみせ、全国で暴力団排除活動の中核である都道府県センターが発足し業務を開始したほか、國・地方公共団体において暴力団排除の施策が講じられるとともに、地域での活動が推進された。
こうしたなかで、平成5年の12月議会において「暴力追放に関する決議」が行われ、さらに市民の暴力追放に対する意識を高め、安全で住みよいまちづくりを推進するため、暴力追放都市宣言をおこなった。
また、愛知県暴力団排除条例が平成23年4月1日から施行され、瀬戸市においても瀬戸市暴力団排除条例が10月1日から施行となった。施行の日を前に、暴力追放瀬戸市民会議(平成○○年設立)総会を文化センターで開催し、市内の企業や関係機関・団体が参加した。総会では(「暴力団を恐れない」「暴力団に金を出さない」「暴力団を利用しない」の「暴力追放三ない運動」を実践し、暴力追放宣言都市「瀬戸」の実現に、まい進することを力強く宣言しました。
瀬戸市と瀬戸警察署は、平成19年に「瀬戸市が行う契約などからの暴力団排除」、23年には「公共施設使用や事業参入など行政事務、事業からの暴力団排除」をするための合意書を交わしている。

いきいき瀬戸21(健康づくり行動計画)

いきいきせとにじゅういち (けんこうづくりこうどうけいかく)


生活習慣病を予防し、生活の質の向上を目指した平成15年(2003)から平成24年(2012)までの10カ年の健康づくり運動計画。
健康づくりは全国民的な喫緊の課題となっており、国では平成12年(2001)にすべての国民が健やかで心豊かに生活できる活力ある社会を実現するための計画として、1次予防に重点を置く「健康日本21」を定め、愛知県でもその翌年には「健康日本21あいち計画」を策定している。平成15年(2003)から健康増進法が施行され、瀬戸市はこれに先駆け国や県の計画を勘案して、「市民が明るく豊かでいきいきと暮らせるまち」の実現をめざし、10年後を目標年次とする健康づくりの行動計画「いきいき瀬戸21健康日本21瀬戸市計画」を策定している。
健康づくりのために市民・行政・民間・地域の組織などが取り組む9分野(食生活、運動、心の健康、たばこ、アルコール、歯の健康、糖尿病、循環器病、がん)について目標値を定めたもので構成されている。「健康は守る」の視点から、「健康はつくる」の視点で積極的に健康づくりに取り組み、「明るく豊かでいきいきと暮らせる瀬戸のまちづくり(基本目標)」を目指すもの。
平成25(2013)年度、第2次いきいき瀬戸21が策定された。本計画では、健康寿命のさらなる延伸をめざし、第1次計画での課題を踏まえ、今後10年間の健康づくりの指針を目指している。新しい計画では、メタボリックシンドローム対策とこころの健康対策の2点を重点課題として推進することとしている。

環境基本計画

かんきょうきほんけいかく


新しい環境基本計画(第2次瀬戸市環境基本計画)は、瀬戸市環境基本条例に基づいて策定された計画で、やきもののまちとしての歴史を生み、育んできた瀬戸の豊かな自然と共生し、新たな環境を創造するための計画。瀬戸市の課題を解決するため6つの基本方針を掲げ、施策を展開していくもの。
(1)「自然を守る」:瀬戸市の長い歴史を踏まえた“これからの100年”を考え、豊かな自然を守るため、自然環境の保護と保全を進める。
(2)「自然と親しむ」:瀬戸市の豊かな自然との共生を図るため、身近な自然環境とのふれあいの場や機会をつくり、自然と親しむことのできる環境づくりを進める。
(3)「安全・安心に暮らす」:公害を防止し、都市基盤の充実を図ることにより、安全で安心な暮らしの環境づくりを進める。
(4)「こころ豊に暮らす」:瀬戸市の歴史・文化や景観に誇りのもてる、心豊かに暮らせる環境づくりを進める。
(5)「地球にやさしく暮らす・営む」:脱温暖化社会、循環型社会の実現に向けて、市民の生活スタイル・事業スタイルの転換を促進し、地球にやさしい暮らしや事業の営みを支援する。
(6)「人と地域を育む」:将来にわたって自然と共生し、より良い環境をつくり続けていくための人や地域を育む環境づくりを進める。

地場産業振興ビジョン

じばさんぎょうしんこうびじょん


陶磁器関連産業を取り巻く状況は、国内消費の低迷に加え、燃料等の高騰や低廉な外国製品の大量流入などにより、非常に厳しい状況が続いている。このような社会経済環境の変化に適切に対応し、産地として生き残りを図るために、瀬戸市のやきものの歴史や文化をはじめとした地域資源を有効に活用し、その強みを生かすことによって地域産業を活性化することを目的として策定された。
このビジョンは、瀬戸市の陶磁器関連産業の現状と課題を整理し振興方針を示すことにより、陶磁器関連産業の発展に向けた考え方を関係者間で共有しようとするもので、今後ビジョンに基づく取り組みを計画的かつ着実に推進し、磁器関連産業が抱える課題を克服し未来に向けて変化することにより、「陶都瀬戸の復活」を実現し、地域経済の持続的な発展や市民にとつて魅力と誇りを感じられるまちの形成を目指す。
1.計画期間
平成24(2012)年度から平成33(2021)年度までの10年間
2.目標
「陶都瀬戸の産地力向上」
(1)瀬戸焼プレミアムを生み出す~トレンドリーダーヘ~
(2)需要を切り開く~setoyaki styleを世界へ~
(3)技術・伝統を守り、育てる ~陶都瀬戸の伝統口文化を次代へ~
3.基本方針
(1)ブランドカの強化
(2)創造力と提案力の強化
(3)革新力と技術力の強化
(4)集客力と発信力の強化

せと・まるっとミュージアム推進プラン

せと・まるっとみゅーじあむすいしんぷらん


瀬戸市は、2005年日本国際博覧会の開催決定以来、博覧会時に多くの来訪者を迎えるため、さまざまなハード・ソフト事業を手掛けてきた。東海環状自動車道、陶の路、パルティせと、瀬戸蔵等のハード事業の整備により、まちの姿は目に見える形で変貌し、またソフト事業においては、「せと・まるっとミュージアム」のさきがけ事業として、シンボルマークの設定、瀬戸百景、街角ギャラリー、ボランティア活動の促進といった展開を図り、おもてなしの体制を確立してきた。こうした取り組みにより、博覧会開催時には、ハード事業に支えられた市民交流ステージを活動拠点に、市民に萌芽したおもてなしの心を原動力とする「せと・やきもの世界大交流」を展開し大成功を果たした。
博覧会開催後は、「愛・地球博」「せと・やきもの世界大交流」の開催意義を発展継承していくことで、本市が得たハード・ソフト事業の財産を最大限発揮したまちづくりに取り組み、両イベントが一過性のものではなく、まちづくりを大きく飛躍させるための起爆剤とすることが、本市の取るべき指針となった。
「まるっとミュージアム」は博覧会開催を控え、多くの来訪者を迎えるための準備期間を第1ステージとすれば、博覧会会期中の「せと・やきもの世界大交流」に象徴される大きな飛躍の機会となった第2ステージを経験し、観光を基軸にした持続、発展への段階でちる第3ステージに、産学官民一体となって歩みを進めてきたといえる。
本プランにおいては、「まるっとミュージアム」を総合的なまちづくりの施策と認識しながら、交流と賑わいの創出を主目的とし、観光を軸としたまちの活性化戦略として位置づけ、その現状と課題を整理し、効果的な方向性を導き出し、事業展開の指針を明らかにするもの。