9月の第2土・日曜日(第2土曜日と翌日の日曜日)に開催されるお祭り。呼びもののせともの大廉売市は、瀬戸川両岸約800mに市内の瀬戸物問屋や窯元などが中心になって陶磁器の出店をする。他に新作発表や陶芸展などが催される産業祭である。もともとは、この地に磁器の製法を広めた磁祖・加藤民吉が、瀬戸染付焼の完成を神に感謝することから遙拝所として建立した窯神社の祭礼が原点であった。この社は初め、私設の神社であったが、3代目になって没落し、同家が祭礼を行えなくなったため、大正5年(1915)から瀬戸町全体の祭りとして行うことが決まった。「せともの祭」の名称は、昭和7年(1932)、窯神祭の催物として廉売市が行われるようになってから使われはじめた。