村瀬 一郎

みらせ いちろう


大正5年(1916)11月8日~平成17年(2005)2月25日
岐阜市加納東丸町に生まれる。岐阜第2中学校に入学するが、3年生の時愛知県立第5中学校(現愛知県立瑞陵高校)へ転校。この頃から漢文や漢詩が好きになり、漢詩作りは中学4年のときからかじり始めている。岐阜師範学校を卒業後、加納尋常高等小学校で教鞭をとった。その後、広島高等師範学校教育科を卒業、広島文理大学へ進んだ。卒業後は名古屋市中村区に居住し、名古屋市立の高等学校で国語教師として勤務した。昭和53年(1978)定年を迎えてからは、毎日文化センターなどで漢詩入門講座の講師に就任し、平成8年(1996)80歳の区切りまで講師を続けた。昭和61年(1986)、高齢者マンションのミソノピアが開設されると同時にここを永住の地とした。
村瀬は、不慣れな瀬戸で徒歩、自転車、車で碑文を探す毎日を送った。そして、『瀬戸歩き-瀬戸の石ぶみ』『瀬戸の文学-漢詩文編』を出版した。さらに、陶祖藤四郎に関する著作物や研究書、文献をくまなく調査し、『幻の藤四郎 陶祖加藤春慶翁考』も刊行した。