北川 民次

きたがわ たみじ


明治27年(1894)1月27日~平成元年(1989)4月26日
静岡県榛原郡五和村(現金谷町五和)にて生まれる。大正2年(1913)早稲田大学予科を中退後、翌年渡米、ニューヨークの美術学校に学ぶ。その後メキシコに渡り画学生として勉強後、昭和7年(1932)メキシコ・タスコの野外美術学校校長となる。帰国後二科会の会員となりメキシコの人物・風俗を題材とした作品を制作する。昭和18年(1943)瀬戸市安戸町に疎開、尾張旭市に移るまでの35年間、「やきもののまち」瀬戸をテーマにした作品を数多く残した。また、昭和24年(1949)名古屋市東山動物園に夏休み期間にあわせて「夏期児童美術学校」を開き、小学校生に絵画指導。昭和34年(1959)名古屋CBC会館、瀬戸市民会館のモザイク壁画を完成し、後に数多くの壁画を制作するなど日本の陶壁ブームのさきがけとなった。昭和61年(1986)メキシコと日本の友好親善に寄与した功績に対し、メキシコ政府から外国人に贈られる最高の勲章である“アギラ・アステカ勲章”が授与された。平成元年(1989)永眠する。