木造阿弥陀如来立像

もくぞうあみだにょらいりつぞう


県指定彫刻 1躯
昭和34年1月16日 所在地 瀬戸市下半田川町 所有者 同文化財保存会
文化財 高さ98センチ、肘張り28.3センチ 時代 平安時代後期

この阿弥陀如来立像は観音菩薩立像と共に、瀬戸市下半田川の氏神八釼神社境内の観音堂に安置されていたが、現在は昭和48年11月25日建造の文化財収蔵庫に安置されている。檜材の一木造りで上品(じょうぼん)下生の印を結び、柔らかな慈眼と小さく整った鼻・口・唇が面相をはなはだ穏やかな表情にしている。
衣文の線条やや両袖の手法にはやや類型的な傾きも見えるが、総じて藤原様式の特色を示している。
側面から見るとやや薄手に感じられるが、全体として形容の美しい像である。手足先や踏割蓮華座は後補のものである。

木造阿弥陀如来立像