新田のお五輪さん

しんでんのおごりんさん

所在地 瀬戸市新田町
山口川(矢田川)にかかる高座橋の南西、新田町の南側丘陵端部に「南無阿弥陀佛」と刻印された石標があり、その左右に2基の五輪塔(ともに地上総高93㎝、火輪幅が左33㎝右36㎝)が建てられている。周囲には、小型の五輪塔や一石五輪塔などの残欠が5つ塔状に積み上げられている。(令和5年3月現在)近年までこれらの石造物は尾根の残欠上に建てられていたが、現在は尾根は削平され、平場に石造物が設置されている。尾根を削平した際は石塔以外のものは確認されていないとのこと。
これらの石造物は、新田町付近の各所の塚から集められてきたとされ、弘治2(1556)年の稲生の戦いによる戦死者を弔ったものと地元では伝えられる。
現在も、お盆の際には町内の住民が提灯を灯して、死者を供養する行事が行われている。

山口郷土資料館

やまぐちきょうどしりょうかん


 先祖が心血注いで築き上げた文化・文化財を後世に残し、未来に向けて皆で学び楽しむ場所として、平成8年に山口自治連区の独自な活動により設立された。猿投山麓のこの地は、古墳が散在し出土品も数多く、それらを「やまぐちのあゆみ」「瀬戸窯業発祥の地やまぐち」等のコーナーで陳列し、山口の歴史を紹介している。さらに やまぐちの史跡・名所・歳時記・昭和初期の農家の暮らし・当時の農機具・自然豊かな山口の四季折々の草花昆虫鳥などを紹介しており、二階正面には「秋の大秋 警固祭り」の等身大の模型を展示、映像コーナーでもお祭りの様子など伝統行事の継承、保存の役割を果たしている。