蔵所橋

くらしょばし


「蔵所」という地名は江戸時代、尾張藩がやきものの生産販売を統制し藩の財源を確保するため、この地に御蔵会所という役所を置いたことに由来している。明治以降も、官庁などがここに集中し当時としては立派な木橋が架けられていた。大正末期の大水害のあと、コンクリート橋が架設され、戦後再築されて平成の時代に至っていた。
中心市街地の活性化を目的とした「瀬戸川文化プロムナード」計画のなかで、瀬戸川(瀬戸大橋~記念橋)・瀬戸川プロムナード線の整備とともに橋梁が検討され、蔵所橋と南橋は道路橋としての役割を終えることになり、平成21年(2009)11月初旬取り壊され、長い歴史を見つめてきた橋が姿を消した。