窯神橋

かまがみばし


瀬戸公園が開園したころ、陶祖加藤藤四郎だけではなく磁器の製法を瀬戸に伝えた加藤民吉の顕彰を行おうという機運が高まり、大正天皇の大礼記念事業がきっかけとなって、記念碑建立に動き出した。愛知県では記念事業として県内の名所史跡に記念標柱を建立していった。その一環として、民吉の業績を顕彰するために記念碑を建立するとともに、毎年九月十六日に祭典を実施することを決議した。
大正11年(1922)11月16日窯神神社の社殿改築記念祭典が実施され、この日にあわせて瀬戸川に新しく窯神橋が竣工し、渡り初めの式典も挙行された。
橋梁は戦後再築され、さらに瀬戸川文化プロムナード線整備、瀬戸川河川整備事業に伴う橋梁改築により、交通機能の更新と「せともの文化」イメージを高める整備を図るものとして、橋長22.5m、全幅員41mの橋梁が3年かけて整備され、2005年日本国際博覧会開催時には瀬戸の玄関口としての役割を果たした。
平成27年1月、瀬戸染付焼が全体にあしらわれた親柱が完成した。染付による橋名板は柴田恵水が揮毫したもの。