六角陶碑

ろっかくとうひ


瀬戸市指定工芸品 1基
昭和49年4月1日指定 所在地 瀬戸市藤四郎町
所有者 陶祖公園(瀬戸市)
文化財 高さ410センチ、陶製碑
時代 江戸時代末期(慶応三年)

幕末の瀬戸の名工加藤岸太郎が中心になって成形・焼成、慶応三年(1867)に完成した日本最大級の陶製碑である。この陶碑を製作するにあたっては、北新谷の丸窯の中で造り、焼成後窯の入り口を壊して取り出し、コロを用いて庚申山(後藤四山)まで運んだと伝えられている。
陶碑は六角柱体、碑棹の幅は1丈1尺(333センチ)、各辺の幅は2尺(60センチ)で志野釉が施されている。陶製の3層の台、棹の上部は六角形の陶蓋で被われている。29個のやきもので組み合わされているが、寸分の狂いもなく、均整のとれた碑に仕上げられている。碑面には陶祖藤四郎の伝記が克明に刻まれている。

六角陶碑