瀬戸市仲郷町73
城見山 興龍寺。高野山真言宗。本尊は千手千眼十一面観世音菩薩。開基は不祥、開山は快導和尚。本尊は千手千眼観世音菩薩立像。寺宝として釈迦如来座像・毘沙門天立像・不動明王立像・弘法大師尊像四体(入定大師三体・鯖大師一体)。年中行事は節分厄除け星供養(2月)、お彼岸写経会(3月)、弘法大師正当御影供(旧3月21日)、弘法大師御誕生青葉まつり(6月)、お盆施餓鬼法要(7月)、お彼岸写経会(9月)、冬至弘法大師(12月)。この寺は、旧市街を一望出来る小高い山上に有り、その名城見山と号す。名古屋城天守閣を望む事から由来し、その眺望の良さから大正・昭和の始め頃は花見遊山の人で賑わった様である。山上には大正時代の銘の有る弘法大師八十八ヶ所霊場が奉祀され、約190体程の石像が点在する。往時の弘法大師信仰の盛んな様子が偲ばれる。通称弘法山は「願いがかなう弘法様」「利益あらたかな弘法様」で古来親しまれてきた。