宮石 宗弘

みやいし むねひろ


大正7年(1918)10月13日~平成元年(1989)11月19日
碧海郡刈谷町(現刈谷市)に生まれる。両親はともに小学校の教師で、6歳のとき父の転勤で瀬戸市に引っ越した。立命館大学専門部文学科へ入学、この頃考古学に初めて興味を持ち、歴史科の学生たちと京都、奈良の古寺、古墳を片っ端から回ったという。卒業後、木材会社に就職、取締役までになるが、突然会社は倒産。これを機に、幡山東小学校の教壇に立つ。以後、休みのほとんどを古窯や古墳の発掘調査や民俗調査に費やし、主に瀬戸市内の教員たちでつくる「瀬戸孝土サークル」の責任者として活動した。
昭和53年(1978)10月、瀬戸市歴史民俗資料館開館と同時に初代館長に就任し、瀬戸市の文化財の保護・保存、普及啓発に大いに力を注いだ。また、昭和52年(1977)に設立した東海民具学会でも会長に就任し活躍した。
著書には、『瀬戸市史陶磁史篇ニ』、『瀬戸市史 資料編村絵図』(共著)、『日本のやきものシリーズ・瀬戸』(講談社)、『古瀬戸名品図録』(光美術工芸社)などがある。