せと・まるっとミュージアム推進プラン

せと・まるっとみゅーじあむすいしんぷらん


瀬戸市は、2005年日本国際博覧会の開催決定以来、博覧会時に多くの来訪者を迎えるため、さまざまなハード・ソフト事業を手掛けてきた。東海環状自動車道、陶の路、パルティせと、瀬戸蔵等のハード事業の整備により、まちの姿は目に見える形で変貌し、またソフト事業においては、「せと・まるっとミュージアム」のさきがけ事業として、シンボルマークの設定、瀬戸百景、街角ギャラリー、ボランティア活動の促進といった展開を図り、おもてなしの体制を確立してきた。こうした取り組みにより、博覧会開催時には、ハード事業に支えられた市民交流ステージを活動拠点に、市民に萌芽したおもてなしの心を原動力とする「せと・やきもの世界大交流」を展開し大成功を果たした。
博覧会開催後は、「愛・地球博」「せと・やきもの世界大交流」の開催意義を発展継承していくことで、本市が得たハード・ソフト事業の財産を最大限発揮したまちづくりに取り組み、両イベントが一過性のものではなく、まちづくりを大きく飛躍させるための起爆剤とすることが、本市の取るべき指針となった。
「まるっとミュージアム」は博覧会開催を控え、多くの来訪者を迎えるための準備期間を第1ステージとすれば、博覧会会期中の「せと・やきもの世界大交流」に象徴される大きな飛躍の機会となった第2ステージを経験し、観光を基軸にした持続、発展への段階でちる第3ステージに、産学官民一体となって歩みを進めてきたといえる。
本プランにおいては、「まるっとミュージアム」を総合的なまちづくりの施策と認識しながら、交流と賑わいの創出を主目的とし、観光を軸としたまちの活性化戦略として位置づけ、その現状と課題を整理し、効果的な方向性を導き出し、事業展開の指針を明らかにするもの。