泉秋寺

せんしゅうじ


瀬戸市宮里町105
浄土真宗大谷派。開基は昭和24年(1949)に法雲寺住職本多智淳の次男本多千秋によるものである。本尊は阿弥陀如来、行事としては春秋彼岸会、孟蘭盆会、報恩講、修正会などがある。

泉秋寺

善光寺別院

ぜんこうじべついん


瀬戸市西吉田町9
称名山 善光寺別院。浄土宗。本尊としては一光三尊善光寺如来、阿弥陀如来をまつり、年中行事としては施餓鬼会、春秋彼岸会、鬼畜供養がある。昭和3年(1928)長野の善光寺より本尊を迎えて善光寺別院となり、昭和11年(1936)には本堂を建立すると同時に善光寺大本願尼公上人を迎え開山した。

善光寺別院
善光寺別院本堂

如々庵

にょにょあん


瀬戸市穴田町524
1919年(大正8年)開庵、本山は(名古屋市熱田区旗屋町)俗に鉄地蔵と言い青大悲寺と称す。ここは他寺と違い修行を元とし(座禅、托鉢、回向等)檀家を持たず代々本山より派遣せられる庵主によって布教(如来教)に専念する。又主な行事としては毎朝5時30分より、信者が寄り集まり、庵主と共に勤行、御経様(教祖の教え)を聴問する。春秋の彼岸の中日には彼岸法会をする。年毎に隣庵を招き御供養を取り行う。地域の人々からは穴田の〓(女に留)〓(女に全)如来様として、したわれ信心を集めている。

如々庵遠景
如々庵

定光寺

じょうこうじ


瀬戸市定光寺町373
応夢山 定光寺。臨済宗妙心寺派 本尊延命地蔵菩薩、創建は建武3年(1336)鎌倉建長寺で修業し54才の時に当時人跡未踏の地に庵を結び座禅をしていた覚源によってなされた。里人の協力によって本堂を建立する際に雲水たちが定光仏と言う霊像を掘り出した夢を見たので、山号を応夢山、寺号を定光寺とした。本堂は国指定重要文化財である。近くには定光寺公園があり、春は桜の名所として行楽客でにぎわい、また東海自然歩道のコースとしてハイカーにも親しまれている。
※山上には尾張徳川の藩祖義直公の葬られている源敬公廟がある。中国式の異彩を放つ建築であり、左甚五郎の彫刻もある。これも国の文化財に指定されている。

浄源寺

じょうげんじ


瀬戸市岩屋町27
洞谷山 浄源寺。曹洞宗。由緒としては聖武天皇の時代に浄源寺の飛境内地(現在岩谷堂温泉地内)に行基が千手観音、白衣観音、薬師如来の三体を彫刻し石室に安置したことに初まる。この時に野鳥が木の実をくわえて仏前に供えたことから鳥原の地名が出来たと言う。享徳3年(1454)に雲興寺二代天先祖命によって白衣観世音菩薩(行基作)を本尊としてこれまで天台宗を改宗して浄源寺を建立した。岩屋堂の地名は天台宗岩屋山薬師堂の名によるものである。寺宝としては御朱印安藤対馬守一通、天神名号一福がある。年間の行事としては大槃若会、盆施餓鬼、薬師大祭、彼岸会等がある。

浄源寺

祥雲寺

しょううんじ


瀬戸市上品野町665
瑞応山 祥雲寺。曹洞宗。本尊は地蔵菩薩であり開山は雲興寺28世大興柏春。年中行事としては大船若法会、地蔵祭り、秋葉祭典がある。

祥雲寺

順慶寺

じゅんけいじ


瀬戸市熊野町20
春日山 順慶寺。真宗大谷派。大正初期以来布教道場があったが、昭和7年(1931)に真宗大谷派公認布教場として権現説教場となり、その後春日山順慶寺の寺号で開山し、念仏聞法の道場として知られている。本尊としては阿弥陀如来を祠り、寺宝としては阿弥陀如来御木像、親鸞聖人御影像、中興蓮如聖人御影像等があり、年中行事としては正月元旦の修正会、春秋彼岸会法要、孟蘭盆会法要、報恩講等がある。

順慶寺

西光寺

さいこうじ


瀬戸市西脇町182
大澤山 西光寺。真宗大谷派。年中行事としては報恩講・春秋永代経・お盆会等。沿革としては大澤治郎左ヱ門と言う人を始めとして4名が菱野村に住み、その人達が美濃国鵜沼城にあった春日仏師の作である本尊阿弥陀如来を迎え祠ったのが西光寺の事の始まりと言われている。また元禄4年(1673年)に本堂を建立した記録がある。本尊は前出の阿弥陀如来である。

西光寺

金剛院

こんごういん


瀬戸市東拝戸町5-1
日本世界山 金剛院。高野山真言宗。本尊は聖観世音菩薩、脇佛に弘法大師、不動明王。開基は浅井法導師。現住職 第四世、水野鉦法。当山は大正末期に弘法堂として弘法大師信者の教化育成を目的として教義を広めた。昭和の初期に和歌山県高野山、高野山真言宗総本山、金剛峯寺依り、寺号金剛院を賜わり金剛峯寺の末寺として現在に至る。宗祖弘法大師を尊信し、密教会興隆、衆生済度、手に印を結び、口に真言を唱え、心三摩地に済す三密修行の聖業に精進し、又、日本世界教祖の佛法の教えである因縁因果、因果応報の道理を悟し、人間自ら心の罪を悔い改め懺悔をして善行を行ない自分自身の精神修養の修行を目的としている。古瀬戸から赤津に向う道沿い左手にあり、名鉄バス金剛院前の停留所がある。行事としては、新年大祈禱、二月節分会、春秋彼岸大法要、各種御祈禱、水子供養、十一月三日には豊穣大祭が盛大に執り行われる。

金剛院(参道)
金剛院

興龍寺

こうりゅうじ


瀬戸市仲郷町73
城見山 興龍寺。高野山真言宗。本尊は千手千眼十一面観世音菩薩。開基は不祥、開山は快導和尚。本尊は千手千眼観世音菩薩立像。寺宝として釈迦如来座像・毘沙門天立像・不動明王立像・弘法大師尊像四体(入定大師三体・鯖大師一体)。年中行事は節分厄除け星供養(2月)、お彼岸写経会(3月)、弘法大師正当御影供(旧3月21日)、弘法大師御誕生青葉まつり(6月)、お盆施餓鬼法要(7月)、お彼岸写経会(9月)、冬至弘法大師(12月)。この寺は、旧市街を一望出来る小高い山上に有り、その名城見山と号す。名古屋城天守閣を望む事から由来し、その眺望の良さから大正・昭和の始め頃は花見遊山の人で賑わった様である。山上には大正時代の銘の有る弘法大師八十八ヶ所霊場が奉祀され、約190体程の石像が点在する。往時の弘法大師信仰の盛んな様子が偲ばれる。通称弘法山は「願いがかなう弘法様」「利益あらたかな弘法様」で古来親しまれてきた。

興龍寺