新田のお五輪さん

しんでんのおごりんさん

所在地 瀬戸市新田町
山口川(矢田川)にかかる高座橋の南西、新田町の南側丘陵端部に「南無阿弥陀佛」と刻印された石標があり、その左右に2基の五輪塔(ともに地上総高93㎝、火輪幅が左33㎝右36㎝)が建てられている。周囲には、小型の五輪塔や一石五輪塔などの残欠が5つ塔状に積み上げられている。(令和5年3月現在)近年までこれらの石造物は尾根の残欠上に建てられていたが、現在は尾根は削平され、平場に石造物が設置されている。尾根を削平した際は石塔以外のものは確認されていないとのこと。
これらの石造物は、新田町付近の各所の塚から集められてきたとされ、弘治2(1556)年の稲生の戦いによる戦死者を弔ったものと地元では伝えられる。
現在も、お盆の際には町内の住民が提灯を灯して、死者を供養する行事が行われている。