長江 録弥

ながえ ろくや


平成10年(1998)4月20日 名誉市民に推挙
大正15年(1926)1月2日 生
平成17年(2005)4月6日 没
 平成7年(1995)に斬界の権威である日本芸術院会員となり、日本を代表する彫刻家として活躍され、本市の芸術文化の向上発展に大きく貢献された。

大正15年(1926)本市の上品野町に生まれる。幼少の頃から絵を描くことが好きで次第に芸術に関心を持つようになり、多摩美術大学彫刻科で学んだ。卒業後の昭和23年(1948)に日展初入選、昭和39年(1964)、40年(1965)には連続して日展特選を受賞するなど、若くしてその作品は高く評価されていく。以後独自の作風を確立していき、その芸術活動が認められ、平成3年(1991)に日本芸術院賞を受賞、平成7年(1995)には日本芸術院会員に就任する。
長江録爾の彫刻は、旧来の枠にとらわれない人間性の表現をテーマとして、歴史上の人物、信仰に傾注する聖人たちの姿、自身の体験などをモチーフに、常に心理を探求しながら優れた洞察力や想像力をもって具現化された作品である。なかでも乾漆の作品は、古来からの技法を再確立されたもので代表的な技法となっている。平成17年(2005)叙従四位。平成10年(1998)瀬戸市名誉市民に推挙された。平成11年(1999)紺綬褒章、平成12年(2000)勲三等瑞宝章受章。
尾張瀬戸駅駅前広場をはじめ、下品野小学校、品野台小学校、瀬戸蔵、新世紀工芸館など公共空間に作品が設置されている。