若杉 敬

わかすぎ けい


大正14年(1924)11月12日~昭和44年(1969)11月11月9日
東春日井郡旭村(現尾張旭市)に生まれ、昭和2年(1927)に瀬戸市に引っ越す。愛知県立窯業学校、愛知青年師範学校を卒業、水無瀬中学校を皮切りに瀬戸市内の中学校に勤務する。昭和31年(1956)に発足した「瀬戸孝土サークル」の会員となる。この頃から考古学に興味を持ち初め、熱心に古窯の調査を進めた。昭和36年(1961)、日本陶磁会瀬戸支部長北川勲との交流を得て、同会支部主催の古陶磁展の委員として活躍し、戸田紋平とともに古陶磁研究を始め、さらに本多静雄、赤塚幹也らの古窯研究者から指導を受け研究を深める。交通事故により43歳の若さで永眠した。昭和48年(1973)、『陶説』に投稿した論文、地方紙や雑誌に発表した随筆、発掘日誌を集録した遺稿集『古瀬戸孝』が谷口順三らにより風媒社から刊行された。