水野 双鶴

みずの そうかく


陶芸 練り込み技法 瀬戸市指定工芸技術 1件
昭和62年4月18日指定 平成9年1月18日解除(死亡)
保持者 瀬戸市小空町 水野双鶴 大正元年9月16日生

 色の異なる陶土を積み重ねることによって様々な文様を作り出す練り込み技法は、中国の唐時代に始まる伝統技法である。保持者は伝統技法を受け継ぎながらも創作活動に勉め、優れた技法を完成した。酸化金属を用いた発色の異なる数種の土を使い、手びねりによって作り出される造形力は計算された力強い作品となっていく。
 保持者は藤井達吉の指導を受け、その教えは作陶歴60年余の中に生き続けている。伝統技法を受け継ぎながらも創作活動の研鑽に専念し、優れた練り込み技法を完成した。