田沼 春二

たぬま しゅんじ


陶芸 灰釉 瀬戸市指定工芸技術 1件 
平成19年5月18日指定
保持者 瀬戸市川端町 田沼春二 昭和23年4月17日生

 保持者は瀬戸の陶芸家田沼起八郎の次男として生まれた。父起八郎は東京美術学校を卒業した洋画家であったが、昭和16年にやきものに魅せられ、瀬戸に窯を築いた。昭和21年の第1回日展に入選後瀬戸を代表する陶芸作家として活躍した。
 保持者は昭和47年に愛知県窯業訓練校を卒業後家業を継ぎ、本格的に陶芸の道に入る。そして最初に手がけたのは、彫紋の作品であった。新しい表現方法を模索してゆく中で、昭和62年頃から灰釉を使用するようになる。灰釉は土灰と長石を合わせたものだが、徹底的に灰汁を除去して美しい灰釉を生み出している。さらに2度塗り、3度塗りを重ね表情の変化を出す。彫紋については波紋を主に加飾し、自然の強さや柔らかさが表現されており、現代的でかつ気品あふれる作品になっている。