加藤 錦三

かとう きんぞう


陶芸 織部 瀬戸市指定工芸技術 1件
平成18年2月10日指定
保持者 瀬戸市上水野町 加藤錦三 昭和4年5月13日生

 明治時代から続く水野の窯屋である加藤陣一の6男に生まれた。祖父である嘉三は、水野地区に石炭窯を最初に作った人で「水野焼中興の祖」と呼ばれている。25歳の時、水野出身の陶芸家加藤唐九郎と出会い、陶芸の道を志すことになった。特に「織部」の製作に意欲を燃やし、それに適した胎土・釉薬原料を近隣の山々に求めて焼成を重ねた。そしてついにこれまでに無い風合いと深みがあり、モダンで新鮮な作品を焼くことに成功している。特に織部釉の中の青色の美しさに秀でる。
 長男郁男氏が父の陶房にあってその技法の継承のための研鑽に努めている。