御深釉唐草文双耳水甕

おふけゆうからくさもんそうじみずがめ


県指定工芸品 1口
平成4年2月28日指定 所在地 瀬戸蔵ミュージアム(寄託)
所有者定光寺
文化財 高さ40.8センチ、口径58.4センチ 時代 江戸時代中期

元は定光寺開山堂に在って、開山覚源禅師に対する早朝行事に使用する水容器であったという。寺伝では帰化明人陳元贇作となっている。
胴の上下に二重の丸彫沈線を施し、その間に丸彫唐草文を配している。また左右に柏葉形の双耳を付けた大型の水甕である。
18世紀前半に比定され、現在知られている御深井焼水甕の中でも最も古いもので、大きさにおいても類例がなく、よく完好な形をとどめており資料的価値は極めて高いものがある。

御深釉唐草文双耳水甕