御深井釉木瓜形水盤

おふけゆうもっこがたすいばん


県指定工芸品 1口
昭和57年3月31日指定 所在地 瀬戸蔵ミュージアム(寄託)
所有者 定光寺
文化財 高さ24.2センチ、口径55.7×77.2センチ 時代 江戸時代前期

本器は横木瓜(もっこ)の形をとり、側面を縄簾(のれん)の貼花文で飾り、底部には大型3足を付け、全体を卯の斑釉掛けした水盤である。
寺伝によれば、徳川義直公の儒教式祭典のため、要門和尚が朋友の陳元贇に依頼して新調したといわれ、水盤は2個焼いて内1個は建中寺にも蔵したという。
明治時代になって尾張徳川家から定光寺に渡されたもののようで、「定光寺什物帳」に書き加えられている。このように寺伝には陳元贇作とあるが、その証左となるものは見当らない。しかし、盤の形態・釉調などから江戸時代前期に焼造された初期御深井(おふけ)焼である。

御深井釉木瓜形水盤