伊藤九郎左衛門碑

いとうくろうざえもんひ


瀬戸市城屋敷町
今村慶昌院西の一角木立の中に「棒の手碑」と呼ばれる3基の石碑が建つ。
「伊藤九郎左衛門貞則碑」  明和三年(1766)丙戌孟春日
「横山幸右衛門重利碑」   文化三年(1806)丙寅季秋
「勝法先生之碑(横山幸吉)」 明治十三年(1880)庚辰年三月六嗚

旧今村地区は棒術(棒の手)が盛んで、特にその流派は検藤(けんとう)流・藤牧(ふじまき)流で、伊藤貞則の門人一千余人、その弟子と思われる横山幸右衛門重利の門弟八百余人、時代がやや下がるが勝法先生のあとを継ぐ者七百人余と碑文にあるから相当な隆盛が偲ばれる。
もともと愛知・春日井両郡は棒の手が盛んであったが、当石碑はその系譜を知る貴重な資料である。