青銅のキリスト

せいどうのきりすと


約60年前に製作された松竹の芸術参加作品。渋谷実監督、山田五十鈴、滝沢修、岡田英二、香川京子らの出演。物語はキリシタンの根絶にやっきになっていた江戸時代の長崎でのこと。キリシタンの恋人への愛をこめて作った青銅のキリスト像がキリシタンの踏絵に使われ、あまりの見事さに作った鋳物師の青年も、恋人と共に捕えられ、信徒と一緒に処刑されてしまうという文芸巨編。その処刑シーンが瀬戸の陶土採掘場(瀬戸グランドキャニオン)でエキストラに瀬戸市民1千人が参加して、行なわれたのである。瀬戸での大ロケーションとして当時話題になった映画。1989年(平成元年)6月4日に瀬戸中央劇場にて34年ぶりに木節の会有志による自主上映会があった。