石造地蔵菩薩立像

せきぞうじぞうぼさつりゅうぞう


瀬戸市指定彫刻 1躯
平成60年5月1日指定 所在地 瀬戸市片草町
所有者 同町自治会
文化財 高さ91.7センチ、最大幅36センチ
時代 江戸時代中期(元禄十七年)

この地蔵菩薩立象は、光背に「元禄十七(1704)申四月廿四日」と彫られているように江戸時代中期に制作されている。瀬戸市内に遺されている石造仏は元禄年間の3躯の地蔵菩薩立像が最古の一群で、その内の一例である。一つの花崗岩から台・光背・立像を彫りだしている。
顔は彫りが深く、眼は半眼、上半身は撫で肩で、この時期の石造菩薩立像によく見られる右手に錫杖、左手に宝珠をもった姿である。薬師堂に安置される以前に長年風雨に晒された期間もあったようだが、保存状態は比較的良好で堅牢で上質な地元の石材が使用されたからであろう。

石造地蔵菩薩立像