染付花唐草文大燈籠

そめつけはなからくさもんだいとうろう


瀬戸市指定工芸品 1基
平成10年11月20日指定 所在地 瀬戸蔵ミュージアム
所有者 瀬戸市
文化財 高さ196センチ、最大幅63センチ
時代 明治時代前期

本作品はロクロ成形された8部品から成るが、残念ながら最上段の宝珠を欠いている。全面に酸化コバルト・正円子・酸化クロムなどで花唐草模様が描かれ、随所に龍・昆虫・宝尽くしが配される。笠には玉を抱いた獅子が載せられ、精巧な造りである。また火袋には、鹿・三日月・望月の窓絵が配されて、台座に「日本瀬戸加藤杢左製」の染付銘がある。
製作は当時大飾壺・磁製テーブル等大物造りで名高い2代目加藤杢左衛門によるもので、明治初期の万国博覧会に盛んに出品された中で、明治11年(1878)のパリ万国博に出品されたものと思われる。本器は長くイギリスにあったが、平成5年に120年ぶりに里帰りしたものである。

染付花唐草文大燈籠