マメナシ

まめなし


瀬戸市指定天然記念物 1本
平成16年2月6日指定 所在地 瀬戸市東松山町
所有者 水南小学校校地
文化財 樹高9メートル、幹周り117センチ、枝張り東西9×11メートル

マメナシはバラ科に属し、ナシの原種といわれ、4月上旬に白い花を開花させ、秋には豆粒大の実を結実させる。食用のナシより実が小さいため、マメナシ(豆梨)・イヌナシ(犬梨)の名がついたといわれる。この樹木は更新世からの遺存植物で世界的にも希少な植物である。日本では本州中部の極めて狭い地域に分布が限られており、愛知県に於いては主に尾張東部に分布していて、本市はその東限となっている。かつてはため池などの湧き水のある場所に多く見られたが、市内の東松山町から進陶町の群落もわずか数本を残すのみとなった。地元においてこの木を保存するため「マメナシ観察会」が結成され、保護活動を積極的に行っている。

マメナシ