物見山(七城ヶ嶺)

ものみやま


旧山口村絵図には、枝郷である海上集落の南東側の山上に「山田佐右衛門物見ヶ岩」の記載がある。古城跡とはっきり書かれているわけではないが、江戸時代後期の地誌「尾張徇行記」には、甲斐の武田信玄が進出して築いた砦とする地元での言い伝えが書かれている。今も西側に開けた標高327mの物見山の山頂からは、山口地区をはじめ、幡山の平地部が眼下に広がり、地区の様子が一望できる。

物見山から眺める幡山地区・尾張平野

暁断層

あかつきだんそう


 瀬戸地域には、笠原断層、暁断層、菱野断層及び猿投山北断層からなる主要な断層がある。
暁断層は旧開発鉱山内を通り、東南東-西北西方向である。東南東方向の延長は不明であるが、片草川沿いに花崗岩が侵食され破砕状であり、片草川の北側に品野層が分布し、南側に分布しないことなどから断層が推定される。

定光寺自然休養林

じょうこうじしぜんきゅうようりん


定光寺自然休養林は、瀬戸市の北部の標高50m~327mの丘陵山地で、人工林と天然林からなる緑豊かな森林であり、全区域が愛知高原国定公園に指定されている。昭和44年(1969)4月に開設された。面積は723ha。自然休養林の北端の斜面は寺林とともに代表的な暖帯常葉緑広葉樹林で、ツブラジイ・アラカシ・アカガシなどの巨木の下にヤブツバキ・ヤブニッケイ・サカキ・シキミ・ヒサカキ・アオキなどの低木が茂り、地面はベニシダ・ヤブソテツ・キジオノ・ホソバカナワラビなどの暖帯性のシダ類がみられる。春は新緑、夏はキャンプ、森林浴、ハイキングなどと四季を通して楽しむことができる。主な施設は、キャンプ場、アーチェリー場、森林交流館、遊歩道、星の広場、樹木見本林、ホタルの里、野外活動センターがある。

定光寺自然休養林 林内回廊